英語公用語

 「日本の公用語が日本語と英語(米語?)になれば日本の地位も国力も飛躍的に高まる」と宣うた米人が居る。
 英語は事実上の「世界標準語」に見える。米語を含む英語を母国語としない人が或程度英語をマスターする間の努力を、英語圏出身者は別の事、例えば専門の研究に振り向ける事が出来ると思える。
 何年か前、楽天ユニクロが英語を公用語にすると発表して、就職志望大学生の人気圏外に落ちた。
 英語ばかり勉強して来て、専門分野の能力はそれだけ低い人材が集まり、英語力で社長になって会社が可怪しく成った例が有る。
 日常会話と専門分野の英語とではレベルが違うから、母国語で専門分野から入って行って英語を後から学んだほうが効率的だろうが、多くの外国では英語でしか高等教育が出来ない国が殆ど。印や比も英語が公用語であり英語が分からなければ高等教育が受けられない。これが印や比が近代化に遅れた原因らしい。

 日本人のノーベル賞受賞者が皆英語に堪能だったか如何か、私は知らない。

 

英語教師

中学英語教師の7割以上が英語準1級(TOEIC730点)も無い現実
投稿日: 2015年6月24日

 文部科学省の今後の英語教育の改善・充実方策について「英語教育改革の五つの提言」によれば、高校生が目指すレベルは学校卒業段階で、例えば英検2級から準1級、TOEFL iBT60点前後以上とし、生徒の多様な英語力の把握・分析・改善を行うことが必要。

 同じ提言内の「教員養成と研修」の項目には

 養成段階における教員志望者の英語力で英検準1級以上、TOEFL iBT80点以上又はTOEIC730点以上の者の割合は、全国平均で、中学校で28%、高等学校で53%となっている。この値は都道府県により大きく異なっている。

 つまり、目標として、高校卒業時に高校生に、準1級レベルの英語習得を掲げているにも関わらず、多くの英語教師がそのレベルの英語力を有していない。
http://www.yubu23.com/blog/2015/06/ から

 

Sさんの満州回顧 チェンビン屋


 ボイラー棟の直ぐ北奥の通りを一寸行った所に満人経営のチェンビン(煎餅)屋が有った。
 米でも、粟でも、唐黍でも、高粱でも、凡そ穀物の粉なら何でも、厚く円い鉄板の上で直径30センチ程の柔らかいクレープに焼き上げる。原料の穀物を持って行けば、予め作って在る練り粉から、持参の穀物量に相当する枚数のチェンビンを其場で焼いて呉れる。
 焼き上げた侭でも、何かタレを付けても美味いが、其れに一本の長葱を生の侭くるんで食べるとスタミナが付くと父親に聞かされた。
 クレープの元のトロリとした練り粉を竹蜻蛉様の道具で広げる手際が面白く飽かず眺めた。男の子が職人技や蜘蛛の巣張りに見入ったりする癖は女の子の神経では理解出来ない。之はボーヴォワールの主張には反するが歴然とした性差で、環境は余り関係無い。だから「虫愛ずる姫君」は珍しい存在なのだ。序で乍ら、ボーヴォワールの主張が全く正しいのなら、カルーセル・麻紀は誕生しない。私はカルーセル・麻紀は好きだが「おすぎとピーコ」と「エンヤコーラ」で売り出した歌手は嫌いだ。何故かは詮索して居ないので判らない。
 チェンビンの味としては稗が存外に美味い。江戸患いにも成り兼ねない白米信仰の輩は雑穀を馬鹿にするが炊き立ての雑穀は存外に風味の濃い旨味が有る。冷えるとボソボソして不味いのが欠点ではあるが。今ではチンすれば直ぐに温かく成るのだから雑穀の旨味や栄養を見直す可きである。蕎麦を始めとする今流行の各種雑穀が、荒れ地や天候不順に強い点は勿論だろう。日本の食糧自給率が40%で将来が心配だと言う論が有るが、日本中の捨てられた田圃や贅沢の象徴であるゴルフ場に雑穀を植えれば自給率は驚異的に上がる。紳士等稀にしか存在しない日本にゴルフ場は要らない。銀舎利は昔通りに「晴れ」の喰い物に還れば健康にも良いのだ。2000年に成ってから若者の間で「素食」が流行り出した。米国型飽食の弊害に本能的に気付いた事も有るのかも知れないが、ブームに終わらなければ未だ未だ日本人の危機察知能力は捨てたものではない。只、余りに「素食」が流行ると、現在は雑穀の産出量が少ないから高値になる矛盾も生じ兼ねない。
 今でも味を付けない餅では粟餅が一番好きだ。之は奉天での経験が原因かも知れない。
 日本でも一頃西洋伝来のクレープが流行って直ぐに廃れ、一頃よりはクレープ屋も少なくなったが、支那では千年単位の昔から優れた庶民の雑穀調理法として連綿と今に続いている。鼓腹撃壌の哲学とか、銭は信じるが政府とインテリは信じない風土とか、支那には歴史の裏打ちの有る優れた伝統も有るから馬鹿にしたものではない。

英語学習

 約10年前に、マイクロソフト株式会社元社長が「日本人の9割に英語はいらない」という本を出して、大きな反響を呼びました。目次から拾うと
第1章 本当に英語が必要なのは1割の人。英会話スクールのカモになるな。
    自信がないなら通訳を雇えばいい。
第4章 日本の英語教育は日本人をダメにする。など・・・

 例の爺さんの感想は
 「俺は中学を出てから講習所を出て、役所の末端で仕事をしたが、英語の日常会話程度では不自由しなかったな。後で高校を出たけど、日常会話程度では高校で習った文法を殆ど使わなかった。友達にも聞いたけど、本当に語学を遣るなら、日本語を喋れないネイティヴの家に半年住めば、日常会話程度はマスター出来るんだとさ。大学理系を出た奴に聞いた所では、学術論文での英文法は本当の基礎をマスターすれば、専門の単語は必要に応じて嫌でも覚えるし、七面倒臭い文法の必要は滅多に無いって言ってたな」。

 

学習指導要領

2017.2.14 17:05更新
 文部科学省は14日、小中学校の次期学習指導要領の改定案を公表した。人工知能(AI)の飛躍的な進展を念頭に、AIにはできない課題発見や正解のない問題を議論し折り合いをつける姿勢などを育むことが主軸。現行指導要領の内容を維持した上で、小学校での初の英語教科化や領土学習の拡充、小中を通じた教科横断型での読解力の強化などを図るとした。
 文科省パブリックコメント(意見公募)を経て、3月末に改定する。全面実施は小学校が平成32年度、中学校は33年度から。
   (中略)
 ❰❰改定の目玉となる小学校高学年での英語教科化では、国語教育との連携で日本語の特徴や良さに気付かせることを盛り込んだ。❱❱
 グローバル化した社会では、自国の歴史や伝統文化への理解が一層必要となるため、年中行事や和食・和服、和楽器などに関する指導を行うよう求めた。幼稚園の学習指導要領では、文化や伝統に親しむ例として、唱歌やわらべ歌と並び「国歌」を示した。
 利害が衝突する世界で日本の正当な主張ができる人材を育むため、竹島島根県隠岐の島町)と尖閣諸島沖縄県石垣市)を「我が国の固有の領土」と初めて明記した。

 現代社会の課題に向けては、主体的な学級活動や児童会・生徒会活動を通じた主権者教育、東京五輪パラリンピックに関連したフェアプレー精神の理解、多面的・多角的な見方を養う道徳、コンピューターなどを活用したプログラミングの指導なども盛り込んだ。
http://www.sankei.com/life/news/170214/lif1702140028-n2.html から

 

「数珠玉」

 幼児を過ごした家の近所で、塀沿いの日陰に成り易い或箇所に子供達が「数珠玉」と呼んでいた白っぽい固い実の生る草が生えており、後に此名称が本物だと知って驚きました。「雑草と言う物は無い。全てに名が有る」と近侍を嗜めた昭和天皇陛下には申し訳有りませんが私は草木の名には極めて不案内で、遠くから見れば桜も梅も杏も見分けが付きません。散歩をして綺麗な野草の花を見ても「綺麗だ」で終わりです。幼児には何とかザウルスとかクルマの名前等を実に詳しく知って居るのを見かますが彼等は私にとって真に尊敬に値します。

 三味線撥からの俗称とされるペンペン草も、何故か幼稚園前の小さい時から知っていました。特徴的な三角の小さい葉っぱの所為でしょう。不景気の象徴とは、当時既に知って居ましが、春の七草ナズナだとは高校へ行く迄知りませんでした。確かに、生えて居た場所は余り地味の肥えた所ではなかった様な気がします。

 都市に依っては、殆ど丸坊主に近い剪定がされて居る街路樹も見掛けます。理由は有るのでしょうが本人の身に成って見れば必死で枝葉を出さねばならず、酷い扱いですね。

 

葬儀難民

 2025年には年間の死亡者数(65歳以上)が140万人を超えるとみられ、亡くなっても直ぐに葬儀・火葬・埋葬ができない“葬儀難民”も社会問題化するのでは。
 1988年には全国に1900以上あった火葬場が、現在は1500ほどまでに減っている。
 東京近郊など都心部を中心に各自治体が火葬能力の向上を図る対応に動き始めているが、周辺住民から反対運動なども多く、なかなかスムーズに行えない。
 首都圏で現在でも時には1週間待ちという状況も出『病院で直ぐに遺体を引き取ってくれと言われ、連れて行く先がなくて困っている』といったケースが増えている。
 埋葬場所が見つからない場合も。東京都では8か所しかない都立霊園の倍率が20~30倍。普通の死に方」が出来なくなるのが9年後に現実となる。

週刊ポスト2016年9月16・23日号
http://news.livedoor.com/article/detail/12000023/

 「遺体ホテル」とも呼ばれているサービスが人口の集中している都市部で急速に増えています。家が狭いなどの住宅事情と並ぶもう一つ大きな理由があり、それは都市部に多い火葬待ちの「行列」で、例えば人口約150万の川崎市では、公営の火葬場は2つしかなく、数日待ちが常態化していると言います。多くの人が亡くなる冬場は、東京では1週間近く待つ事もあると謂います。

新型施設
 
 川崎市中原区の「ビジテーションホームそうそう」は遺体を安置するサービスを2014年10月から始めました。1階に9室ある10~12畳の部屋には、棺台や、テーブルがあり昼夜を問わず故人と面会が出来、飲食物の持ち込みも可能で、利用料は24時間9千円。ソファで夜明かしも出来ます。業務用の大型冷蔵庫を使っており『都会では家が狭くて遺体を連れて帰れない、近所に知られたくないという人もいる。遺族が故人とくつろげる自宅の一室のような場所を提供したかった』と話しています。
 葬儀会社ニチリョク(東京)が横浜市に2店舗展開する「ラステル」は家族葬が中心の葬儀場ですが、安置している故人に24時間いつでも会える「面会室」を備えています。
其一つ、JR新横浜駅近くの「ラステル新横浜」の安置室は最多で20人の遺体を収容出来、面会の際には隣の面会室の壁の一部が開き、電動で棺を運ぶ仕組みになっています。「亡くなった後も会いたい。それが家族の気持ちです」と横田直彦支配人。

 遺体安置をビジネス展開する施設は東京都江東区大阪市にもあり、千葉県や長野県でも開設の動きがあるそうで、開業には原則として行政の許認可は不要で、霊柩車の派遣会社やコンテナメーカーなど様々な業種が参入しているそうです。
http://www.m-a-p-s.biz/entry/itaihoteru