襟裳

   北海道襟裳岬で瞬間風速45m、20日も暴風雪と19日の報道。
 年中強風が絶えない襟裳岬では、早くから製紙用として森林が伐採され、明治中期に全体が砂漠化し、昆布も魚も採れなくなりました。
 民間有志に依る緑化の計画は昭和初年から有りましたが、戦争などで捗々しい進捗が見られず、林野庁が1953年から黒松に依る治山事業を開始、1999年度末で砂漠の9割に緑が帰り、NHKの「プロジェクトX」でも放送されました。
 詳しい経緯は http://www.inter-link.jp/back_no/tokushu/tokushu21_1.html でどうぞ。
 「何も無い」の歌詞で誤解されてますが、真意は「何も無いけど、せめて熱いお茶でも飲んで行かないかい」という地元住民の温かい心根を表現した言葉なのです。