ひげ

  大阪市交通局は職員の服務規律を厳格化した橋下徹前市長時代に「身だしなみ基準」を導入、市職員のひげを全面的に禁止。これに従わず、マイナスの人事評価を受けたとして地下鉄運転士が救済を申し立て、弁護士会は1月15日、人権侵害に当たるとして条項の廃止を勧告、が、勧告に法的拘束力は無いため、市側に見直しの予定は無く、勧告を受け流す構え。過去には以下の様な法廷闘争も有りました。
 ひげや長髪を理由に人事評価を低くされたのは違法として、郵便事業会社の男性職員が損害賠償を求めて提訴。1審の神戸地裁、2審の大阪高裁はいずれも、長髪とひげは個人的自由に属し、私生活にも影響を及ぼすような制約は違法として、2010年、会社側の賠償責任を認定しました。
 大阪市のケースが今後、訴訟に発展するかどうかは分かりません。

 「明治の元勲」には髭を蓄えた人も多く、ハイカラ文化に嫌悪を覚えた夏目漱石も「背広」を着用して髭を蓄えました。
 所謂「文化人」には長髪の人が目立つ様ですね。理由は知りません。