或る日、遠方から電話を寄越した知人の述懐。
 退職してから、時に鬱が頭をもたげた事が有る。症状に冒されると詰まらぬ事に絡んで詰まらぬ先行きを想像する。と、君に告白出来るのは今だからで、最中にはそうは思わない。
 職場の醜聞に絡んで、見掛けは上司や職場の秘密を地獄に持って行く例を多く見聞きしたが大方は悩みの最中に鬱に成るのだろう。開き直る丈の胆力が有れば自殺の無意味を悟れるのだろうが、云々。