自殺

 政府の統計で日本の自殺者は年間3万人でほぼ変わりません。WHOのカウントでは10万人となり、所謂先進各国の10倍に当たるという意見も有ります。
 「命の電話」で実際に繋がって通話出来たのは4%に過ぎません。原因は、高齢化や不況の影響で相談員の減少傾向が続いている事、資金不足で回線が不足している事、2年間の研修が必要で、研修には最大10万円以上の自己負担が必要な事等が有ります。
 例の爺さんは、現役時代にはボーナスの度に1万円を寄付していたのですが、退職してからはストップし、それを気に掛けているという一面も持っています。
 現在、東京「命の電話」の運営費は年間4千万円、京都の場合では年に1万円の寄付者が千人居られれば賄えるとの事。「一人の生命は地球より重い」と宣った故人は、「命の電話」の現況を如何お考えでしょうか。