セルロースナノファイバー

 重量は鉄の1/5以下、強度は鉄の5倍以上、コストが炭素繊維の1/10以下 (2012年現在) に抑えられるというセルロースナノファイバーが注目を集めていますね。欠点は水に弱い事だそうですが、FRPの材料には直に使えそうな気がします。既に自動車ボディー・電子機器端末筐体・極薄電子回路・食品包装等各種構造材に応用の技術研究が進んでおり、消臭機能が高い大人用の紙おむつが市販されているそうです。
 今迄は非常に困難とされていた木材のセルロースナノファイバーを、1960年に開発された「TEMPO」を応用した技術で簡単にほぐす方法を世界に先駆けて発見したのは日本の学者で、昨年9月「森林・木材科学分野のノーベル賞」と謂われるスウェーデンの「マルクス・バーレンベリ賞」を授与されました。