正書法

 有名人で「日本語廃止」を主張した人達が居ます。
 志賀直哉は仏語を採用、森有礼徳田秋声は英語を採用せよと云いました。それなりの理由は有るのでしょう。日本語の正書法にローマ字表記を採用せよとの論も有ります。
 私には荒唐無稽な理由付けとしか見えませんが。

 日本には正書法が無いらしいのですが、殆どの動詞に関しては「語幹の次から送り仮名をする」で宜しいと思います。
 訓の多い「生」で古語に近い動詞の「苔生(む)して」等は滅多にお目に掛かれないので、其都度覚えるしか有りませんし「生絹(すずし)生贄(いけにえ)埴生(はにゅう)寄生木(やどりぎ)生計(くらし、たつき)、竹生島(ちくぶしま)七生(ななみ)」等は、語源は兎も角、今では一種の「宛て読み」として暗記するしか仕方有りませんね。