十和田湖

 十和田湖はヒメマス釣りのスポットとして有名ですが、明治38 (1905) 年迄十和田湖には1匹の魚も居ませんでした。明治14 (1881) 年、小坂鉱山に赴任した和井内貞行は人工孵化場を造り、ヒメマスの稚魚を放流し続けて1905年に成魚となって回帰、養魚事業に成功、十和田湖の観光にも大きな影響を与えました。
 明治40 (1907) 年に緑綬褒章を授与された和井内貞行は大正11 (1922) 年に病没、死後、正七位に叙せられました。
 現在、和井内神社と改名されている嘗ての秋田県鹿角郡小坂町十和田湖大川岱に建立の勝漁神社に妻と共に祀られています。
 和井内貞行の事績は昔の小学校教科書にも載りました。