公害病 (Wikipedia)

水俣病
    昭和31 (1956) 年熊本県水俣湾で発生した工業廃水に起因する有機水銀に依る水質汚染や底質汚染を原因とし、魚類の食物連鎖を通じて人の健康被害が生じました。

四日市ぜんそく
    昭和35 (1960) 年から1972年三重県四日市市で発生しました。主に亜硫酸ガスによる大気汚染が原因とされます。コンビナートの稼働から発生したと主張する患者達が勝訴しました。

イタイイタイ病
    明治43 (1910) 年代から昭和45 (1970) 年代前半に富山県神通川流域で発生したカドミウムによる水質汚染を原因とし、米などを通じて人々の骨に対し被害を及ぼしました。三井金属鉱業神岡鉱業所の排水に含まれるカドミウムによる公害病である事が突き止められました。

六価クロム事件
    昭和1970年代、江戸川区江東区の日本化学工業で、従業員に肺癌や鼻中隔穿孔などの健康被害が多数発生しました。

西淀川公害訴訟
    大阪市西淀川区の工場からの硫黄酸化物などの排出や自動車排気ガスの大気汚染による健康被害が多発、昭和53 (1978) 年に大阪地裁に一次訴訟(112人)が提訴された第1次訴訟から第4次訴訟にわたり延べ726人が原告となった日本最大の公害訴訟です。

アトピー
    多くの有害物質が一般環境中に放出されており、複合的に症状が表れるとも考えられています。