脳死と植物状態


脳死と植物状態

 脳死とは、呼吸・循環機能の調節や意識の伝達など、生きていく為に必要な働きを司る脳幹を含む、脳全体の機能が失われた状態です。薬剤や人工呼吸器などに依って暫くは心臓を動かし続ける事は出来ますが、多くは数日以内に心臓も停止してしまいます(心停止までに、長時間を要する例も報告されています)。
 植物状態は、脳幹の機能が残っていて、自ら呼吸できる場合が多く、回復する可能性もあります。脳死と植物状態は、根本的に全く違うものです。
 日本では年に約1万人が脳死で亡くなっていると推定されています。
 世界の殆どの国では「脳死は人の死」とされ、大脳、小脳、脳幹のすべての機能が失われた状態を「脳死」としています。イギリスのように、脳幹のみの機能の喪失を「脳死」としている国もあります。

http://www.bbc.com/japanese/36476311
2016年06月8日
約4カ月脳死状態の母親が出産 ポルトガル


 ポルトガルリスボンの病院で7日、約4カ月前から脳死状態にあった女性の、32週目で帝王切開に依り生まれた赤ちゃんは、体重2350グラムで健康という。病院は、母親の生命維持を継続するのか明らかにしていない。
 母親は2月20日に脳内出血のため脳死と宣告されたが、胎児が健康で、父親が同意した為、妊娠継続が決まった。ポルトガルでは、脳死状態の母親の胎内で赤ちゃんが生存した最長記録という。
 ポーランドブロツワフでは今年1月、母親が脳腫瘍で脳死してから55日後に、男児が誕生した。出生時は体重1000グラムで、退院できたのは4月になってからだった。

さあ、解らない!!!