日本電化の曙

 世界で最初の水力発電は、明治11 (1878) 年にイギリスのウィリアム・アームストロングが自身の屋敷の照明(1個のアーク灯(arc lamp))を点灯させるために設置したもの。アームストロングは水力発電機の発明者と見なされている。
日本の最初の発電所は1887年に竣工した東京の火力発電所

東京電燈
 明治16 (1883) 年2月15日、会社の設立許可を受ける。
明治19 (1886)年7月5日に企業活動を開始、旺盛な電力需要の高まりに交流送電への転換を余儀なくされ、明治26 (1893)年には200kWの国産交流発電機を備えた浅草火力発電所の建設を開始、3年後に完成。この時、浅草発電所で東京電燈はドイツのAEG製交流発電機も併せて購入使用したが、これは交流50Hz。これに先立ち関西の大阪電燈がアメリカゼネラル・エレクトリック製の交流60Hz供給発電機を採用し、これが現在まで続く日本の東西で商用電源周波数が異なる原因。

 世界初の誘導電動機は明治21 (1888) 年テスラが発明。日本では明治28 (1895) 年、芝浦製作所が銅鉱山ポンプ用6極25馬力18.5kWの日本初の単相誘導電動機を製作。

放送
 大正9 (1920 年 世界初のラジオ局・KDKAがアメリカで放送開始
 大正14 (1925) 年 東京放送局(JOAK)仮放送開始、ラジオ放送の最初。これが後のNHK。
 昭和28 (1953) 年 NHK TV(東京)が本放送開始
 昭和44 (1969) 年 FM放送開始