人力飛行機

 1961年11月9日、イギリスのサウサンプトン大学のチームにより、イギリス・ハンプシャーのラシャム飛行場において平地からの人間の筋力のみによる発進、離陸及び継続飛行に成功した。パイロットはグライダーの指導員であった。この日の飛行距離は正確な計測は成されなかったが、パイロットの推測として50〜70ヤード(約46〜64m)程度だったと報告され、現在ではこれが完全な人力飛行の最初の例とされる。

 1966(昭和41)年の今日(2月27日)、日大の人力飛行機「リネット号」が初飛行に成功した。日大教授であった木村秀政が卒業研究として人力飛行機を取り入れて成功したもの。

 1977年1月2日、日大開発のストークBが日本航空協会公式の下、加藤隆士の搭乗で2093.9m、4分27秒8の飛行に成功、当時の世界記録を更新した。

 1977年8月23日、米エアロ・ヴァイメント社ゴッサマー・コンドルがアマチュア自転車選手であったブライアン・アレンの搭乗で1/2マイル離れた2点を囲む8の字飛行を達成、クレーマー・8の字飛行賞を獲得した。これを実質的な人力飛行の初成功とする場合もある。

 1988年4月23日、MITのリンカーン研究所で開発されたダイダロス88にロス五輪自転車競技ギリシャ代表のカネロス・カネロプーロスの搭乗でクレタ島イラクリオンからサントリーニ島までの飛行に挑戦、直線飛行距離115.11km、滞空時間3時間54分59秒の世界記録が樹立された。