来年閉館

石原裕次郎記念館、老朽化で来年閉館 北海道・小樽

 1991年(平成3年)に開館した、小樽にゆかりの深いスーパースター故石原裕次郎のメモリアルホールで、個人のメモリアルホールとしては国内初の施設。

 北海道小樽市石原裕次郎記念館は平成28年8月1日、施設の老朽化などのために来年8月末で閉館することを明らかにしました。石原裕次郎さん(1934=昭和9~87=昭和62年)が出演した映画のフィルムやレコード、衣装など約2万点の展示品の多くは東京都世田谷区の自宅に戻すとか。

 石原さんは海運会社に勤めていた父の転勤で、9歳までの6年間を小樽で過ごしました。記念館はこの縁で、91年に開館しました。石原さんの愛車だったガルウィングメルセデス・ベンツなどが展示され、これまでの入場者は延べ約1800万人。近年は建物が傷んで危険となり、映像機器などの更新も難しくなりました。展示品の一部は小樽市に寄贈することも検討しています。

 浅野謙治郎館長は「多くの入場者に恵まれた。ファンに別れを惜しんで頂こうと、早めに閉館を告知することにした」と話しています。