高血圧

 昔、血圧の基準値は「年齢+90」と言われていました。
 その後1970(昭和45)年代に一律に「160」と定められ、一時(1987(昭和62)年から)高齢者は「180」とされました。ところが、1990(平成2)年代に入ると、「140から160」がグレーゾーンとされ、2000(平成12)年代にはグレーゾーンが消えて「140」と改訂されたのです。さらに2014年には、基準値「140」は変わりませんが、「正常高値血圧140未満、適正血圧130未満、至適血圧120未満」とされました。
 世界の降圧剤生産量の5割以上を日本人だけで消費しています。
 ヨーロッパ高齢者高血圧研究会によと「血圧が高い程死亡率が低い。血圧が180程度までは脳卒中になる可能性が高くなるという明確な根拠はない」という報告があります。
 ある老人ホームでは、入居者に降圧剤を飲むのを止めさせたら、自立度が高まり、総じて健康になり、また、血圧が高い人ほど元気なのです。

何かが可怪しいのです。