学習指導要領

2017.2.14 17:05更新
 文部科学省は14日、小中学校の次期学習指導要領の改定案を公表した。人工知能(AI)の飛躍的な進展を念頭に、AIにはできない課題発見や正解のない問題を議論し折り合いをつける姿勢などを育むことが主軸。現行指導要領の内容を維持した上で、小学校での初の英語教科化や領土学習の拡充、小中を通じた教科横断型での読解力の強化などを図るとした。
 文科省パブリックコメント(意見公募)を経て、3月末に改定する。全面実施は小学校が平成32年度、中学校は33年度から。
   (中略)
 ❰❰改定の目玉となる小学校高学年での英語教科化では、国語教育との連携で日本語の特徴や良さに気付かせることを盛り込んだ。❱❱
 グローバル化した社会では、自国の歴史や伝統文化への理解が一層必要となるため、年中行事や和食・和服、和楽器などに関する指導を行うよう求めた。幼稚園の学習指導要領では、文化や伝統に親しむ例として、唱歌やわらべ歌と並び「国歌」を示した。
 利害が衝突する世界で日本の正当な主張ができる人材を育むため、竹島島根県隠岐の島町)と尖閣諸島沖縄県石垣市)を「我が国の固有の領土」と初めて明記した。

 現代社会の課題に向けては、主体的な学級活動や児童会・生徒会活動を通じた主権者教育、東京五輪パラリンピックに関連したフェアプレー精神の理解、多面的・多角的な見方を養う道徳、コンピューターなどを活用したプログラミングの指導なども盛り込んだ。
http://www.sankei.com/life/news/170214/lif1702140028-n2.html から