全人ロボ

1996年9月6日
 都の最新鋭高齢者住宅で風でカーテンが揺れ、センサが働いて異常無しと判断され、死後1週間で発見されたという事件が有りました。何でも機械任せで間に合うと考える発想が頂けないのです。

1997年3月20日
 東京小僧寿司がロボットを全廃に。店員が機械に頼りすぎで時間が掛かり、手握りに戻ったら所要時間が半分に成りました。

 最近流行りらしいAIですが、是とて特殊な条件下での驚異的能力は確かでしょうが、ヒトの全人的な能力を獲得するのは不可能でしょう。介護ロボットにしても、単能ロボットなら何でも作れましょうが、一寸、複合的な能力を要求されればお手上げでしょう。
 良い例が、喋るロボットで、使用者の感想としては矢張り「本当の人間としての対話は成り立たないのが現状」との事です。
 60兆個の「生きてる」部品から出来てる人体機能を機械が達成する為には何程の体積のロボットに成るんでしょうか。「鉄腕アトム」は所詮、夢です。