歯が減る

 昔から「子どもを1人産むと、歯が1本無くなる」とか、「出産を重ねると歯が減る」とか、多産の人は歯がボロボロに成ると謂われている様です。一言で云うと、出産で歯が弱るのは磨かないからで、胎児に行くカルシウムが歯から取られるというのは迷信らしいのです。

 カルシウムが歯から溶け出すという事は無くて、黄体ホルモンが優勢になると歯周病が進み易く、つわり等で歯のケアを怠りがちになり、歯を失い易くなるそうです。

 確かに有る程度の年齢になれば虫歯にはなり難くなります。歯周病が原因の場合が多いと思います。蛋白質不足に陥ると、カルシウムなどのミネラル成分が不必要に溶け出してしまいます。骨が崩壊しやすくなりますから、歯周病も進行しやすくなるそうです。

 男性の場合は、歯周病が軽くても、顎の骨が年齢とともに衰弱して歯根に近い象牙質が露出し、其処に虫歯が発生する事が有ります。被せ物をしていると全体的に虫歯の発見が難しく、重症に成ってから見つかる場合も有るので、一定の条件が有れば、定期検診をお薦めします。