津波と神社

津波被害を免れた神社

 2011年3月11日、三陸沖を震源とするM9、最大震度7の巨大地震が起こった。それに伴い発生した津波の高さは、局所的に観測史上最大の40.4mを記録。「1000年に1度」の巨大津波により、太平洋沿岸は壊滅的な被害を受けた。だが、ほとんどの神社が津波から助かったのだという。

 熊谷航氏は、海洋調査の仕事をしている。そして震災後、津波浸水域の被災状況を調査していくうちに「神社が浸水線のギリギリで助かっている」という事実に気付いた。

 沿岸沿いであっても、来歴が分からないほど古い神社は津波の被害を受けていなかったそうだ。然し、比較的新しい年代に建てられた神社は被害を受けていたともいう。是には貞観津波が神社の立地に関係しているという。古くからある神社は、実は震災の記憶と警告メッセージを伝えていたのである。

http://tocana.jp/i/2017/03/post_12594_entry.html から