地名と津波被害

■地名に残る津波被害

・大船沢 おおふなさわ(宮城県南三陸町
海岸から可成り奥の場所だが、津波で此処まで大船が流れて来た。

・浪分神社 なみわけじんじゃ (宮城県仙台市
津波が、この地点で二手に分かれて引いて行った事が由来。因みに、今回の東日本大震災でも助かった。

 此様に、過去の災害に危険性を警告した地名が幾つも有るのだ。こういった例は何も三陸地方だけでなく、日本各地に見られる。然し、せっかく先祖が残した過去の災害に危険性を伝える地名も、現代において、市町村合併など様々な理由から消えている場合も多いという……。

「天災は忘れた頃にやって来る」
 これは、物理学者・随筆家の寺田寅彦が発した有名な警句である。震災の記憶が薄れかかっている今だからこそ、「先人の知恵」に思いを馳せるべきなのではなかろうか? 
http://www.excite.co.jp/News/odd/Tocana_201703_3116_1000.html?_p=3