食犬

 食犬は世界的に珍しくは無く、事実上中国・台湾・南北鮮では今も盛んに食べられています。
 日本では縄文の犬は狩猟用、弥生の犬は食用、ペットは奈良以降らしいとか。仏教の影響で禁止されていても、江戸っ子は内緒で犬を食べました。生類憐れみの令は之が戌年の綱吉の癇に障ったのが本当の理由でしょう。
 東南亜・オセアニア南北アメリカ・欧州でも盛んに食べられた歴史が有ります。

英 国には食犬に強い忌避反応が有りますが、歴史的には新しい傾向です。
 イスラム圏では教義の故に食犬を忌避しますが、国に依って程度は様々です。

 平成6年に、丹沢で猟犬の脚を潰して捨てる事件が有りました。之は食犬文化とは無縁で、唾棄す可き利己主義でしょう。