女尊男卑

 日本神話では天照大神が皇室の祖先神とされています。
 オノコロ島伝説ではイザナギノミコト(男神)とイザナミノミコト(女神)が、国生みの際に、イザナミが先にチョッカイを出したので国造りが巧く行かず、改めてイザナギからモーションを掛ける形で天の御柱を巡り、出会った所で相手の魅力を褒めあい、この島で成婚した事に成ってるのは後日の訂正が入ったので、元々は矢張り女尊男卑の国だったとの説が有ります。
 他にも、読み様に依っては女神の方が「強い」と解釈出来そうな「黄泉の国伝説」とか「草薙の剣伝説」とか、今でも妻女を呼ぶのに「山の神」と謂うとか、数は少ないけれども山の神に腕を折られた益荒男のDV人生相談とか色々有りますね。
 世界的にも、古代神話に豊穣の象徴である女神伝説・彫刻等が多いのも、昔は女性も相当に尊敬されていた名残に思えます。