玉石混淆


 ネットの情報は「玉石混淆」の極です。中身を正しく吟味出来る能力が要求されます。
 情報の記憶や知識の「外部化」による学習意欲の低下、記憶力の低下等の弊害が謂われますが、其弊を免れるには基本が確立している事が大事で、それには地道な「学習」が欠かせません。ネットで割に見過ごされ勝ちなのが「誤変換」の横行ですが、それを最小限に抑えるには、基礎的な国語の素養が必要で、其れには良質な教科書と的確な指導者、要するに義務教育と以後の自己研鑽に質の高さが必要です。

 ネットは基本的に完全なオープンシステムなので、真贋の情報が溢れています。然も、会話では無意識に補助的に使われる声の抑揚や表情など相手からの膨大な情報がオミットされているので、無用な誤解が多く発生し勝ちです。

 又、SNSに嵌ると、対不接触不安に駆られ、無用な情報に振り回されます。そんな弊害から身を守るのに、最近では「断ネット時間」の奨励が始まりました。
 情報の皮相性、個人情報の扱い、広告攻勢の激化、情報漏洩への対処等、問題は沢山有りますが、それらを承知の上で運用すれば、ネットは本当に便利な道具です。