漢方薬

 「薬も毒の内」とは有名な格言ですが、漢方薬も用法を誤ると強い副作用が出ますから、ご用心。
 小柴胡湯が肝炎に効くとして多様された時期が有りますが、 92年以降で副作用125人、19人が死亡し、2000年初頭に漸く使用禁止通達が出るという事件が有りました。
 昔は初期の不定愁訴には能く効いたので「葛根湯」を使うのは薮医者との口碑も流行りました。
 比較的副作用の弱い「甘草」でも、場合に依っては下記の様な症状が出ます。
 顔や手の浮腫・尿量減少・体重増加・脱力感・筋力低下・筋肉痛・腓(こむら)返り・頭痛・逆上(のぼ)せ・肩こり・手足の痺れや強張り・嘔気・嘔吐・食欲不振等。

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 もう何年にも成りますが、或全国ブランドの製薬会社から出ている顆粒状の漢方薬を、入院した病院の医師から薦められ服用したり、しなかったりです。
 現在は専門の漢方医と対面して薬の案配を決めるのが殆ど不可能なので、薬剤師と色々相談の上で、効能書と副作用説明書と自分の体調を注意深く確かめて服用のタイミングを測る他に手段は無いのでしょう。