孫の嫁

 近所の一寸キテいる国粋主義者の爺さん、日頃から、ロックを始め「毛唐の歌は芸術ではない」との持論を固持してましたが、ひょんな事からオペラの有名なアリアを幾つか聴かされる羽目になり、結果、宗旨変えをしました。
「毛唐の歌で言葉は判らなくとも、声を楽器と承知すれば、モノに依っては満更でもない」。
 折から、キルギスのGULUMさんという歌手が「言葉は判らなくても、調べが気に入って日本の歌が好きに成りました」と言ったものだから「訳の判らん歌を歌う近頃の日本娘より数段勝る。孫の嫁にしたい」。
 調子が良過ぎますね。