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食品サンプル

 白木屋が大正12 (1923) 年、茅場町に2階建て食堂を作った際に、食堂としては初めての見本陳列で、実物による展示では変色が激しく、相談を持ち掛けられ、蝋製の食品サンプルを提供したのが須藤勉で、彼はパラフィン、ステアリン、木蝋などを混ぜ合わせ型に入れたものに油絵具で着色して食品サンプルを作りました。

    昭和7 (1932) 年、岩崎瀧三は食品サンプルを1ヶ月、実物の食品料金の10倍の値段で貸付けることで顧客開拓に成功、業績を伸ばしました。需要は拡大の一途を辿り、十合デパートが食品サンプルによる提示を始めると他の百貨店からも大量の注文が舞い込む様になりました。岩崎は都市部から始めて、日本の食品サンプル定着化を促しました。

 昭和45 (1970) 年代に入ると合成樹脂食品サンプルが製造され、蝋製の食品サンプルが熱に弱く変色し易い点や、壊れ易い点等を改善、品質面で大きく躍進しました。業者の中には、培ったノウハウを活用し教材や博物館展示用のレプリカ、演劇で使用する特殊小道具の製作に携わっている所もあります。

 仏具店でお供え用等に飲食品・什器等のミニチュアを売ってる所も有りますね。