胡座お点前

 以前「お茶」の入門書を一寸噛りまして「茶で一番大切なのは気持ちである」とあるのを物臭に解釈し「ワインと同じで、己として心を尽くせば、良い物は良いのだ」と、山猿マナーを修正せずに過ごして参りました。
 もう10年前ですか、裏千家千宗室家元が、胡座でお点前出来る「座礼棚」を考案され、正式にお点前として今後使用されていくのだそうなとのニュースが伝えられました。
 日本で 最初に茶を伝えたのは平安時代最澄伝教大師)で、其頃日常の座法は武士、女性、茶人等でも胡座、立膝で座る事が普通であり、平安装束に見られる十二単や神主の袍は胡座を組むことを前提に作られているのだそうですから「先祖返り」したと思えば不思議では無い事になりますね。