音姫

音姫」(排泄音マスク用音響機器)は1988(昭和63)年5月に発売されたTOTO製品の登録商標です。モノとしては1979(昭和54)年に折原製作所から「エチケットーン」が発売されています。
 日本人の女性特有の排泄音を他人に聞かれるのを嫌う羞恥心から、装置が開発される以前は、排泄音を隠すため、水洗トイレの水を流す人がおり、ひいては施設の維持コスト増加の要因ともなり、水の無駄遣いの防止、経済的負担を軽減するため、水を流して音を消す行為を代替させる目的で開発されました。こうした意識は日本特有であり、外国では排泄中の音を恥じたり、それに伴う“音消し”行為は殆ど見られません。
 TOTOの試算によると、女性400人のオフィスで節約できる水量は年間約551万ℓ、節約できる水道料金は年間約386万円とか。
 最近は此装置を付けたフラッシュ・バルブも有りますし、携帯用装置も600円から有ります。