アボリジニー

 オーストラリアのアボリジニーは定期的に火入れをして大規模山火事を防いでいたと謂われます。元々は、藪を焼いて獲物を追い出して捕まえたり、焼け跡の新芽を食べに来るカンガルーを捕まえたりしている内に、小規模な火入れ箇所と火入れの無い箇所がモザイクに成り、自然発火に依る大規模な山火事を防ぐ効果が有るのを長い経験で体得したものと了解されています。

 例の爺さんの言。「森林は手入れをしないと荒れると言うが、ナニ、ヒト用の工業的有用材が育たない丈の話。原生林が洪水の元に成った話は聞かない。自然の態様は地方で違うから一律の手法は有り得ない。自然発火に依る大規模な山火事が時には有ったろうが、そんな事より、世界中で木炭材料に乱伐して禿山を拵えて滅亡した国の例は山程有ろうがよ」。