男の嫉妬
例の爺さんが同期の櫻と飲み会に行き「男は女より嫉妬深い?」というテーマが出たんですと。で、私に述懐しました。
俺はヒラリーマンで会社を卒業した。偉く成ると、職場の目標とか職場の環境とか社外との関わりとか、色々と面倒を見なきゃならない。東大卒で2年目に練炭自殺したのも居れば、小使いから部長に成ったのも居る。早く偉く成るには、矢張り、学歴・コネ・実力・胡麻擂り能力等々がモノを言うね。幾つかが揃ってても何かの理由で偉く成れそうも無いと悲観してクビを吊ったのも居る。俺がヒラリーマンで通した理由? 結論としてはズボラだったんだろうな。ま、ズボラに成り切れない男職場での嫉妬心は凄まじいね。
会社から退けたら趣味三昧だったけど、ま、仕事で他人に負けたく無い気分は有ったな。昭和一桁だから、敗戦後の見聞で色んな影響を受けたけど要するに「他人は他人」よ。だからマナーが必要に成るんだな。
最近は「自己中」からか、女のストーカーがエラく増えたと聞くが、其心理は能く解らない。時代が変わると割り切り方が変わるのも仕方の無い現象らしい。
Sさんの満洲回顧 理科準備室
此学校の2階に在った理科準備室は相当に完備されていて閑さえ有れば通ってはあれこれと見て回った。
試験管、フラスコ、ブンゼン・バーナー等何処の理科実験室にも有る筈の一通りの設備は勿論、手動式の内部構造が解る4サイクル・エンジン模型、色度判別用の液体が入った数十本の硝子カプセル、人体骨格模型等が有った。尤も、実験は4年生迄の科目には無かった様で、実際に実験した事は無かった。
印象的だったのは、50kgはあろうかと言う薄黄緑色の蛍石の原石だった。
学校では飛行機のエンジンに使うのだとて蓖麻(ヒマ)を植えていた。植物油が潤滑油に成るとは考え難かったが、実際の所は知らない。
蓖麻子油(ひましゆ)が下剤に使われる事も此頃に知った。学校で健康の為とかで年に数回、嫌に生臭い生の液体肝油を針を付けない注射器で口の奥に発射されて飲まされ、直後に口直しにドロップを貰ったが余り有り難く思えなかったのも此頃である。
或日、学校の空き地で防空壕を掘っていた時に一人の額に他の子の振り上げた剣先スコップの先が当たり盛大に出血して泣き喚き可哀想だった。
森林火災
東南アジア、北米、アマゾン……世界中で毎年の様に森林火災が多発しています。
シベリアの森を年間10万ha焼く原因の9割以上が煙草等の人災で、米・加州の消防機関カル・ファイア(Cal Fire)に依れば、95%の山火事の原因が人為的なものとか。
2016年5月上旬にカナダのアルバータ州北部で発生した大規模な森林火災は、60万ha近くもの森を消失させ、前年の夏にノースウエスト準州で発生した森林火災では、沖縄本島より広い137万5千haの森林が燃えました。
インドネシアの2015年の大火災は、森林を焼いた煙が海を越えて数百km離れたマレーシアやシンガポールまで達し、宇宙からも見えたほど。焼失した森林面積は、7月以降だけで約200万ha以上で、九州の半分に近く、是程大規模な森林火災は、今世紀に入って始めてでしょう。
実は、森林の生態系の中には、火災も含めた「攪乱」が重要だとされています。定期的な「攪乱」が無いと、生態系が維持出来ないとさえ指摘されています。
それは、焼けることで大きな木々の樹冠などが失われ、林内に光が入るようになると、新たな種が伸びるチャンスを得るからで、又、地表が焼けることで、植物に悪影響を与える病原菌が死滅したり、土に溜まった成長阻害物質が蒸散するため成長し易くなり、更には、植物の中には種子が火にあぶられることで発芽し易くなるものさえ有るのです。
自然の摂理は複雑ですね。
発電
発電効率
色々な発電設備の稼働率 (原子力は廃炉費用等を含まず)
設備 原子力 石炭火力 LNG火力 風力(陸上) 風力(洋上)
地熱 小水力 バイオマス 太陽光
設備利用率 70% 80% 80% 20% 30%
80% 60% 80% 12%
(年間の設備利用率(%)=年間発電量÷{発電設備容量×365(日)×24(時間)}×100)
発電量/kWh ( ≑ ) 6kWh 7kWh 7kWh 2kWh 3kWh
7kWh 5kWh 7kWh 1kWh
稼働年数 40年 40年 40年 20年 20年
40年 40年 40年 20年
コスト( ≑ )/(kWh) 9円 10円 9円 10円 15円
10円 20円 20円 15円
他にも地域に依って要因の加減が有り得るので、以上が標準ではありません。
最近、九州で電力にフリッカー現象が頻発する様に成りました。電力の質は電圧・周波数で決まり、是が安定しないと精密工業製品の品質に影響します。従来日本の電力の質は世界一でしたが、安心出来なく成った様です。何故でしょうか。
形見
形見にも色々有りますが、動産、不動産の他に有名なのが宝石等の身の回り品でしょう。私は宝石には全く興味が無いので、綺麗だなとは思うものの、炭素の塊やアルミ酸化物を有り難がる人間の心理は不可解です。私の細君も本当に欲しくないのか如何か解りませんが、強い執着心は無い様なので助かって居ます。時計も、随分と贅を尽くした装飾品が有りますが、是にも全く興味は有りません。只、戦前の国鉄が使ったロンジンだかウォルサムだかの完動骨董品が手に入れば嬉しいと思います。先年、舶用の室内時計を手に入れて修理し、日差を1分以内に抑えて暫く使って居た頃は楽しい日々でした。
先日も何処かで話題になりましたが、篤学の人の蔵書を地方の図書館に寄贈したらぞんざいに扱われたとて賛否両論で賑わってました。
私も何十年か生きている内に随分本が溜まりましたが、或引っ越しに際して9割方を捨てました。素人が溜めた本を誰かに寄贈するのは意味が無いと思ったのです。
妻の知人が年を取りつつある親御さんに言いました。「何も心配は要らないよ。ぜーんぶポイするから」。親御さんは本当に価値ある形見を用意しました。茶碗セット、収集した絵、着られなくなった衣類とかの殆どは捨てる方に区分されたそうです。