スキンガン

 2012/02/25付の
 https://plaza.rakuten.co.jp/inv3kaneaki/diary/201202250000/

 ピッツバーグ大学の研究者が、火傷が数日で跡形もなく完治可能なスキンガンを開発した。火傷を負った本人の無傷の皮膚から成体幹細胞を採取して培養し、スキンガンで処理した物質を吹きつけて、最後に特別な包帯で火傷の場所を固定する。手術時間は約1.5時間くらい。患者自身の幹細胞を使うので、1週間以内でほぼ治癒され、数ヵ月後、綺麗に完治することができる。 とあり

 Newsweek日本語版の2016/06/13付に大略
 2009年7月、2度から3度の火傷を負った患者から切手大の皮膚を採取、培養して特殊な溶液に懸濁した物をスプレーして数日後に略完治。此技術を14年に米リノバケアが買収して治療用スキンガンを開発、FDAの認可取得に努力中、と。

 時系列と内容に懸隔があり、理解に苦しむ点も有りますが、有用な技術の開発が最終段階なのかとの感じですね。

 

将来目覚めて...

 昨年、動物実験で記憶をそっくり残したまま冷凍保存から無事目覚めさせることに初めて成功したというニュースが流れました。「動物」は線虫ですが。

 将来的な医療の進歩に望みを託して死後に冷凍保存された人は、世界中に300人程居るとされ、SFでは非常にポピューラーなテーマですが、アルコー延命財団の様な業界は激しい批判を浴びており、科学者からも反対の声が寄せられています。

 哺乳類の細胞や、一部動物の臓器を丸ごと保存出来る様にはなりましたが、身体全体となると打つ手がないのが現状で、今の所、哺乳類での成功例も皆無の状況です。

 (註) アルコー延命財団。アリゾナ州に拠点を置く世界最大の冷凍保存企業で、一体2500万円程で遺体の冷凍保存を実施しています。

 

鼻毛

 世の中に鼻毛を引っこ抜く人は少なくありません。特に中年男性に多い様に思うのは偏見でしょうか。勿論、鼻毛を抜いたからと言って、必ず感染症を起こす訳ではありません。
 むしろ鼻毛を抜く人の数に比べれば、そうした感染症を起こす人の割合は、それほど高くないとも思われます。然し感染症を起こしてしまうと不快感は有りますし、場合によっては発熱を伴う事も有ります。

 そうした場合は皮膚科や耳鼻科ののお医者さんに出掛けて、抗生物質の投与を受けなくてはならなくなります。そうした面倒を回避するためにも、鼻毛を抜くのは止めましょう。
 又、世の中には「鼻は脳に近いから、鼻毛を抜いて感染すると命に関わる恐れがある」と言う話がまことしやかに囁かれています。ちょっと調べてみましたが、その話の出所は見つかりませんでした。

 きちんとした研究ではなくても、21世紀に入ってからの症例報告ぐらい見つかるかなと期待していたのですが、残念ながらそれも見当たりませんでした。

 考えてみれば、眼や鼻や喉など、脳に近い器官は沢山有って、それぞれに多様な感染症が有りますから、鼻毛だけが特別病気を貰い易いと言う事は無いでしょう。

 確定的なことは言えませんが、鼻毛を抜くことは好ましくないので、警告の意味で発せられた言葉が都市伝説化したのかもしれません。

https://health-to-you.jp/rhinitis/hanageteire0224/ から

 日本の文豪で、原稿用紙に鼻毛を植えまくるのが好きな人が居ました。

 

殺人と英雄

 1997年、筑紫哲也が、知識人と高校生をTV局のスタジオに多数集めて「ぼくたちの戦争'97」と題したディスカッションを行いました。大江健三郎とか柳美里だとか、錚々たるメンバーが、其処に居ました。一人の若者が「なぜ人を殺してはいけないのですか?」と尋ねました。其処に居た誰も、まともに答えらませんでした。

 チャップリンの「一人殺せば殺人者で百万人殺せば英雄となる」という有名な言葉はトリッキーです。
 1949年8月22日のジュネーブ条約からは、敵の戦闘員100人殺せば英雄ですが、敵の非戦闘員を1人でも殺すことは犯罪です。ですから、此条約以前のヒロシマナガサキを含む戦略爆撃は無罪と成ります (?)。

 戦勝者は常に勝手を言い、通る事が多い様ですね。
日本は敗戦のショックから未だ回復していない様です。ユダヤ王国の悲哀を味わう前に手立てを尽くす必要が有るとの意見が強く成りつつある様です。

 

熱中症

 熱中症救急搬送者数は、ここ数年は年間4〜6万人の間で推移しています。65歳以上が半分を占めています。

 熱中症の死者数は平成3年迄は年間200人以下だったのが、平成6年からは多い年で500人を超える事が珍しく無くなりました。死亡者数で男性は10歳辺りからなだらかな増加を示していますが、女性は60歳前後から急増曲線になってます(1968(昭和43)年~2012(平成24)年)。死亡原因は男女共に40歳未満は運動中、以上では在宅中が顕著です。

 水分補給には冷えたスポーツ飲料が手軽ですが、運動の時間量を勘案して手作りする方が尚良いでしょう。自分で調整するには1ℓの水、食塩2gと角砂糖を好みに応じて数個溶かして作れます。外気温が25.0℃を超える時は、運動が危険な事が有ります。

 6月の真夏日などは
2011/06/24に443地点【猛暑日が53地点】
2012/06/30に176地点
2013/06/03に337地点【猛暑日が33地点】
2014/06/01に401地点
2015/06/13に168地点
2016/06/18に209地点
2017/06/10に102地点となっています。

 

事故

 学校の科学実験で最も事故例が多いのが、この水素発生の実験。発生すると多くの場合は致命的なケガや失明などに至り、一歩間違うと生徒の一生を左右する事故につながる。注意すべきは次の3点。①ガラス器具を使わない ②発生装置と火気を遮断する ③発生装置や点火装置の容積が小さい。

 ロケット実験の迫力は理科実験の醍醐味だが、多くはより強い刺激を追及するため、火薬の量を増やしたりすることによって事故が起きる。

 ドライアイスでは昭和30年代から事故の記録が残っている。近年、ガラス瓶がペットボトルに移行し危険な実験という認識が薄れており、大きな事故の原因となっている。蓋が無く開放されたナイロン袋などに直接ドライアイスと水を入れるなどして爆発を未然に防ぐ注意が欲しい。

 其他にも多くの種類の事故報告が有る。一口に言って、指導者の練度が要求される事に留意が欲しい。http://www.geocities.jp/hotei103/link1.htm より

 極最近、核施設で、26年間放ったらかしにされていた保存資料が扱いの途中で爆発し、係員が重度の被爆者となる事件が有りました。一寸古くは、1999年、東海村で臨界事故が発生し、本邦初の死者を出しています。

 

Sさんの満洲回顧(最終回) 級友

 砂賀と言うチビの丸っこい奴が居て喧嘩が強かった。どうも、ナリの小さくて堅太りの奴の方が一般に喧嘩が強い様な気がする。チビの劣等感が裏返しに成るのか。水膨れや独活の大木は何を遣っても駄目だが。序でに言えば、からかって言われる「馬鹿の大足」に対しては「間抜けの小足」と「大男、総身に知恵が回り兼ね」には「小男はみんな智恵でも知れた物」と言い返せるのである。
 私が4年生の時に6年生の吉岡と言うのが居て下級生を虐めるので腹に据え兼ねて或日其奴と取っ組み合いになり、何かの弾みで其奴が倒れて校舎入り口のコンクリ階段に頭をぶつけて出血して泣き喚き、野郎が先公に御注進と相成り、結果、奴には何のお咎めも無く、私は上級生を尊敬しない廉で職員室で水の入った馬穴を両手に持たされて立たされた。それから損得勘定が働き、喧嘩をしなくなった。

 朝日街二段(「段」は番地と同意)に可愛い女の子の同級生が居て或日彼女の親の留守に何人かとお呼ばれしてホット・ケーキを作ったが巧く行かなくて恥ずかしかった。料理は実行を見て居る丈では駄目で、本でも料理人でも多少の指導を得て練習しなければと思った事である。

 名前は忘れたが左手に小児麻痺の後遺症の有る男子が居て、態と其左手を同級生の首に触れさせ吃驚させて喜んでいた。其左手は麻痺でブラブラして居るし、冷たいので皆、気味悪がった。此奴は其左手に劣等感を持たない様に振る舞って居た丈あって喧嘩は強かった。
 日本では1960年頃から夕張を始めとして小児麻痺の大発生が有り、当時のソ連からワクチンを輸入して大いに助かった事実が有る。ソ連に関して好きな思い出は殆ど無いが、此事実には感謝しても良いと考える。
 今でも街を歩くと、年代を問わず、脚に小児麻痺の後遺症を持つらしき人に偶に出会うが、不便は兎も角、重い荷物を持った時に脚に掛かる負担が気になる。