アルファ碁

 アルファ碁というAIが世界一のプロ棋士を3タテに破りました。
 井山裕太棋聖の話では「アルファ碁には人間の感性や考え方とは違う手があり、それは人間の碁へのアプローチを一層深めるきっかけになるかもし れない」との事。例の爺さんに云わせると、アルファ碁には「美学という余計な感情が無いからだ」となりますが、如何なんでしょうね。
 次の日、α碁は1敗を喫しました。爺さんに感想を聞いたら「急所を突かれて惑乱するなんて人間と同じだな。若しかしたら、感情を教えられるかな」。
 α碁は一定水準以上の10万件以上入力された棋譜を基礎知識として深層学習をし、強く成りました。人が公開碁で10万件を消化するには1日1局として270年掛かります。勿論、人と電算機の学習プロセスは全く違いますから、どちらが如何という評価は出来ませんが、単能機としての電算機の能力が人を上回る様にする事が可能だという事は証明されました。人間は単能機ではないので、的確な将来図の作成はこれからでしょうね。