シンセサイザー

 8月5日、冨田勲氏が亡くなりました。真空管時代に我が国で初めて電子音楽を手掛け、クラシックの編曲(展覧会の絵、月の光など)や彼自身の作曲(ジャングル大帝シンドバッドの冒険など)で大活躍し、国内外から数々の賞を受けた事は、真空管ラジオ・ブラウン管TVで生活を楽しんだ音楽好きにとっても我が事の様に嬉しい事でしたでしょう。
 「初音ミク」を「電子文楽人形」と定義し、新しいものでも発展の可能性を示唆するものに積極的な関心を持ち続けていたのも印象に残ります。
 最近は、作曲も自動作曲アプリが出る等味気ない世の中に成りましたが、そんな風潮には苦々しいものを感じていたのではないかと想像します。