時報

 東京の時報は、江戸時代に江戸城の太鼓が鳴らしていた(ドン)明け六つ(日の出より約35分前)・暮れ六つ(日没より約35分後)等2時間毎の鐘を聞いてからの寺等の鐘撞きが始まりです。正午の時報は明治4 (1871)年から午砲が制度化され同年10月22日9月9日、皇居内の江戸城本丸跡庭園で、陸軍近衛師団の空砲により愛称ドン・報時を開始したのが始まりとされます。
 午砲の火薬代が嵩む等の理由から、東京では昭和4 (1929) 年5月1日からサイレン報時が行われました。サイレンは1分間鳴り響き、鳴り終わった瞬間が正午でした。之は全国に普及しましたが、自治体に依っては、正午からサイレン吹鳴をする所も有り、吹鳴時間は区々です。今でも幾つかの自治体で行われていますが「五月蝿い」と言われて取り止めた所も有ります。
 NHK-TVの正午報時は2004年4月からピッ・ピッ・ポーンが取り止めになりましたが、之は、新方式のTV技術では正時よりズレが生じる為だそうです。