築110年の旧駅舎


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築110年の旧駅舎、解体せずに30m移動 堺の南海・浜寺公園駅「曳家工事」始まる

2017年11月28日 11時22分 産経新聞

 110年前に建てられ、国の登録有形文化財になっている南海本線浜寺公園駅堺市西区)の旧駅舎を解体せずに建物ごと移動させる曳家(ひきや)工事が28日、始まった

 12月18日までに10mずつ3回に分けて移動させ、近くの広場に移す。

 南海電鉄によると、1907(明治40)年に完成した洋風木造の旧駅舎は、東京駅などを手掛けた建築家、辰野金吾の事務所の設計。駅周辺の高架化に伴って昨年1月に閉鎖されるまで、私鉄では国内最古の現役駅舎だった。

 工事は重さ約130トンの建物を補強した上で基礎から切り離し、高さ70cmまで持ち上げた状態で開始。この日は作業員の「スタート」の声とともに2台の油圧ジャッキに押され、駅舎はゆっくりと地面に敷かれたレールの上を進んだ。

 駅舎は同駅周辺の高架化工事が完了する平成40年ごろに元の位置に戻し、新駅の玄関部分として活用する予定。それまでは、広場で市民の交流スペースとして利用する。

 南海電鉄の担当者は「歴史ある建物なので、市の玄関口として市民に末永く利用し、親しんでもらいたい」としている。