ベルツ水

 エルヴィン・フォン・ベルツ(独: Erwin von Bälz、1849年1月13日 - 1913年8月31日)は、ドイツ帝国の医師で、明治時代に日本に招かれたお雇い外国人の一人。27年にわたって医学を教え、医学界の発展に尽くした。滞日は29年に及ぶ。(Wikipedia)

ベルツ水
 現在のグリセリン加里液。1933 (昭和8) 年、日本薬局方に甘油鉀液(グリセリン加里液)として記載されたらしい日本独特の製剤。1876(明治9)年、当時東京医学校教師であったベルツが、箱根の一旅館で働く女性の手の荒れているのを見て創製したと謂われています。処方は、水酸化カリウム0.3g、グリセリン20ml、エタノール25ml、芳香剤適量、精製水適量を加え全量100ml。皮膚軟化剤として皮膚のひび、あかぎれ、凍傷初期などに塗布します。アルカリ性で、顔の化粧水としては不向きですが、濃度の低い物が、拭き取り用化粧水として一部で残っています。ベルツ水其物は大正時代のバニシングクリームとコールドクリームの出現以来、徐々に消滅しました。