ニューデリー

 【ニューデリー=田尾茂樹】インドの首都ニューデリーで大気汚染が深刻化している。

 デリー首都圏(州に相当)政府は域内の全学校を11日まで休校とし、13日から5日間、自家用車の走行を規制すると決めた。

 市内は9日、濃いスモッグがたちこめ、数百メートル先の建物が見えなくなるほど視界が悪化した。地元テレビは「殺人大気」「市内がガス室に」などと報じた。

 ニューデリーの大気汚染は車の排ガスや焼き畑などの影響で世界最悪レベルとされ、空気が滞留しやすい秋から冬にかけて特に深刻化する。8日には、発がん性のある微小粒子状物質(PM2.5)の濃度が1立方メートルあたり最大で1000μg/mを記録した地点があった。

2017年11月9日 18時36分

読売新聞 YOMIURI ONLINE
http://www.env.go.jp/air/osen/pm/info.html#STANDARD
環境基本法第16条第1項
1年平均値 15μg/m3以下、且つ1日平均値 35μg/m3以下
 (平成21年9月設定)