出島に130年ぶり橋が完成


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長崎・出島に130年ぶり橋が完成、観光の“架け橋”に 24日に式典、秋篠宮ご夫妻も出席
2017年11月22日 14時52分 産経新聞

 江戸時代の鎖国期に海外との唯一の交易拠点だった長崎市の出島に、約130年ぶりに橋が完成した。
 24日には所縁の深いオランダからウィレム・アレクサンダー国王の弟の妻、ローレンティン妃らを招いて完成式典が開かれる。秋篠宮ご夫妻も出席される。

 出島はポルトガル人の居留地として1936(寛永13)年に完成。扇形をした人工島で、ポルトガル船の来航が禁止されると平戸(長崎県平戸市)で貿易をしていたオランダの商館が移されて徳川幕府の管理下に置かれ、約200年以上にわたり蘭学をはじめとする日本の近代化に必要な情報の発信地となった。

 出島中央部には商人らが行き来する長さ4.5mの橋があったが、明治20年代ごろには橋が無くなり、周辺は埋め立てられ、現在は陸地の一部となっている。

 長崎市は戦後、元々民間所有だった出島の公有化に取り組むなど整備計画に着手。平成12~28年には当時の建物など16棟を再現し、鎖国当時の雰囲気を再現しようと、現在は国史跡「出島和蘭(オランダ)商館跡」となっている出島と、中島川で隔てられた対岸を結ぶ「出島表門橋」の建設を進めてきた。

 新たにかかった橋は、長さ38.5m、幅4.4m。鉄製だが当時の面影を伝えるシンプルなデザインで、夜間にはライトアップされる。

 同市は2050年に出島の完全復元を目指している。出島対岸には公園を整備するなど、新たな観光の「架け橋」として期待が膨らんでいる。